ストレッチ
皆さん体は柔らかいですか?長時間同じ姿勢をとり続けると身体が疲れたりこったりして、ちょっと背伸びをするとスッキリして気持ちがいいですよね。
これは一種のストレッチになります。体の柔軟性は姿勢維持や血流、自律神経にも関わるほど健康には欠かせません。今回は体の柔軟性に関わるストレッチについてお伝えしていきます。
柔軟な筋肉は一日にしてならず
ストレッチとは、「引っ張る」「伸ばす」動作の事をいいます。
ストレッチの効果は大きく分けると
- 筋肉の柔軟性を高める
- 血流改善
- リラックス
などがあります。
生まれつき体が硬いから、ストレッチをしても柔らかくならない…これは間違いです!
だれしも生まれたばかりの赤ちゃんの時は、関節の柔軟性が高く筋肉も柔らかいので足が顔まで届き開脚もできる状態です。小学生くらいになると運動が得意な人や苦手な人、外で遊ぶ子や家で遊ぶ子など、活動に個人差が出てきて身体能力にも差が表れてきます。大人になるにつれ運動量が減ったり、デスクワークなどで座りっぱなしや家事などで立ちっぱなしで作業したりと長時間同じ姿勢が続くと、体が硬くなって血流が悪くなります。筋肉が硬くなる最大の原因は加齢ではなく、筋肉を動かさなくなることにあります。
ストレッチの効果を一時的なものにしない為には?
ストレッチをするときに、どれくらい伸ばせばいいの?時間はどれくらいしたらいいの?何回したらいいの?どれくらい続けたら効果あるの?など疑問に思ったことはありませんか?最近の研究では、ストレッチにはリラクゼーションの効果があると明らかになっており、ストレッチをすることで脳波に変化があり、自律神経が整い心身ともにリラックスする効果があるといわれています。ストレッチをすると一時的に関節の可動域が広がり、筋肉のコリや痛み、違和感が軽くなることがありますが、長期的に筋肉が柔らかく柔軟性を保つにはストレッチのやり方にポイントがあります。
①伸ばす強度は、程よく痛気持ちがいい~まで!
②伸ばす時間は、合計時間が最低でも90秒以上
③セット数は、5セット以内
④①~③を8週以上(2か月)継続する
伸ばすときに痛みが出るほど伸ばしてしまうと、筋肉を傷めたり、筋肉を守ろうと逆に筋肉が収縮して伸ばさないように反応が起こったりします。伸ばす強度は、気持ちいい~痛気持ち良く感じる程度までが、最も筋肉の柔軟性が改善されると研究で明らかになっています。また、筋肉を伸ばす時間ですが、大事なのは一回の伸ばす時間よりもストレッチをする合計時間が大事とされています。「一回の伸ばす時間(秒数)×セット数の合計時間が90秒以上」が理想です。
例えば、1回60秒伸ばしてそれを2セットする。1回20秒伸ばしてそれを5セットするなど。
このように伸ばす時間とセット数を90秒以上になるよう計算してストレッチしましょう。
セット数も多くやればやるほど効果があるのかというとそうでもありません。5セット以上してもさほど効果に差が出ないという研究結果があります。
柔軟性を出すには以上の伸ばす強度と伸ばす時間×セット数を90秒以上にし2か月以上継続的にすることで、個人差はありますが一時的な効果だけではなく、筋肉自体の柔軟性の効果が長期的に現れると研究結果で明らかになっています。
当院では、患者様の身体をしっかりとみたうえでそれにあったストレッチをお伝えさせて頂きます。
どんなストレッチをしたらいいか分からないという方はぜひ一度ご来院ください。